SURFACE TREATMENT 表面処理加工
表面処理加工とは
それぞれの金属・非鉄の加工品に応じた表面処理の種類は数多くあります。表面処理をすることで、対象の製品に付加特性(装飾・保護・防錆効果酸化被膜や不動態被膜の除去)を持たせる事ができます。弊社で取り扱い実績のある代表的な表面処理の種類と特性をご紹介いたします。
METHOD 01 焼付け塗装
一般的に120℃~200℃の温度で30分以上加熱しますのでこの温度に耐えられる金属製品やカーボンなどの耐熱性樹脂などにしか塗装することができません。焼き付けるため塗膜が硬く、密着性・耐光性・耐摩耗性に優れていて予備乾燥から本焼きまで1時間程度と、焼付け時間が短いのも特長です。焼付け塗装の樹脂の種類は、メラミン樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料ポリウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料などの様々なものがあります。
METHOD 02粉体塗装
紛体焼付け塗装とも言い、粉末状の樹脂からなる塗料を、静電気により被塗物に付着させた後、加熱溶解して塗膜を形成します。静電塗装や焼付け塗装に似ていますが、塗料はあくまでも高分子樹脂及び顔料等を主原料とする粉末状の固体です。有機溶剤を使用していないので安全性が高く、厚塗りが可能で塗膜の硬化は冷却によるもので、焼付け作業は行うが熱による硬化反応を用いていません。
METHOD 03 シルク印刷
シルク印刷は、版材に絹の布を使った印刷方法で、絹目の間からインクをヘラで擦ることで適量のインクを押し出し、元版の空隙から印刷物にインクを乗せて製作します。
現在では、絹布ではなくインクの通りが良いように開発された化学繊維の糸で織られた布を使う場合が多いようです。厚盛りが可能で、耐候性に優れていて微妙な色も管理可能ですが、版が割高で大量ロットをこなすのに時間かかるといったデメリットもあります。
METHOD 04 酸洗い
酸洗いとは、溶接・ロウ付けなどにより生じた焼け(スケール・酸化被膜・錆び等)を硫酸や塩酸などで除去する作業です。また、電解研磨でも同様の効果を得ることが出来ますが、酸洗処理は溶液中に浸漬させるだけなので、より複雑な形状にも対応します。他の処理と比べても低コストで、メッキや研磨の前処理としても行う事があり表面の仕上がりは全面均一な白い梨地肌で耐食性も向上するのが特徴です。
材質ごとに専用の溶液を使用するため、SUSに異種金属が付属している製品は十分な処理が出来きない場合や、400系のステンレスの場合は表面が荒れ易いなど注意が必要なものもあります。
METHOD 05 研磨加工
研磨の方法は、簡略すると加工する対象に研磨材を物理的に擦り付けることで表面を削っていく方法が主流でしたが、今日ではこうした機械的な研磨だけでなく化学的な研磨と組み合わせたCMP研磨や、化学反応によって表面を処理する化学研磨、電気化学的な電解研磨などの手法も用いられています。
弊社では、主にSUSの鏡面仕上げやヘアーライン仕上げ、バレル研磨等の加工を多く手掛けています。
METHOD 06 アルマイト処理
アルマイト処理とは希硫酸・蓚酸等を用いて、アルミを陽極として電気分解することにより、表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウム(アルミナ)の皮膜を生成させる処理の事です。酸化アルミニウムは非常に硬質であり耐久性に優れるが、強酸や強アルカリに対しては溶解したり腐食する場合があります。また、アルミニウムはイオン化傾向が高い金属であるため、安定な酸化物であるとしても、海水や電解質に曝される場合や、鉄や銅などの金属に湿潤状態で接触すると腐食しやすい特色があります。電通の為のマスキング等も行う事が可能で、一般的な白以外にもカラーアルマイトとして有色の物もあります。
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